はるなぴログ

ブログ・WEBサイト作成技術研究

【コピペは危険】プライバシーポリシーの書き方とはてなブログでの設置方法

プライバシーポリシーをコピペで作ろうとしていませんか?

雛形やテンプレートを提供してコピペOKとしているサイトもありますがプライバシーポリシーの丸コピーは危険だと、はるなぴは考えています。

その理由は2つあります。コピペが危険だという理由を含め、プライバシーポリシーの書き方とはてなブログでの設置方法について詳しく説明します。

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プライバシーポリシーとは

プライバシーポリシーとはWebサイトやブログを訪問した人の個人情報をどのように取り扱うかを示す記述です。プライバシーポリシーページを用意して個人情報保護に対する方針や指針を示します。

利用規約と似ていなくもありませんが、これはプライバシーポリシーページに著作権や免責事項などの記述も併せて書かれていることが多いことからくる印象でしょう。

プライバシーポリシーではサイトで収集する個人情報をどのように取り扱うかというところに焦点があります。

プライバシーポリシー設置の必要性

プライバシーポリシーを設置することがなぜ必要なのでしょうか?

誰にとっても個人情報は重要なものですよね。名前やメールアドレスなどの個人情報が許可もなくみだりに収集されたり第三者の手に渡ったり販売されたら…それは困ります。スパムメールがたくさん来てしまうかも?

そういうことはしませんよ。取得した個人情報は適切に取り扱いしますよ。ということをプライバシーポリシーページできちんと書いておく。つまり読者のプライバシーを守ることを宣言するものがプライバシーポリシーです。

他人の権利を守ることは自分の権利を守ることにもつながります。きちんとプライバシーポリシーを書くことでサイトやブログの信頼性を高めることができます。プライバシーポリシーを設置するメリットと言えるでしょう。

海外、とくにEU向けのサイトを作っている方はさらにGDPR(General Data Protection Regulation)という法律(規則)が2018年5月25日から施行されていますので注意が必要です。

「プライバシーポリシーを設置したから大丈夫」ではないと理解する

「ブログにプライバシーポリシーページを設置してあればもう大丈夫」というわけではありません。

プライバシーポリシーで書いた内容に従って適切に個人情報を取り扱っているということが大切です。そうでなければプライバシーポリシーを書いていても責任を問われる事態になるかもしれません。

最近はリクルート社の株が下がっていますね。就職情報サイト「リクナビ」で収集した個人情報をもとに就活中の学生の内定辞退率を予測したデータを本人の同意を得ずに企業に販売したことが問題になっているわけです。

大企業であっても個人情報保護の理念を軽視した情報の取り扱いをすれば責任を問われることになります。

プライバシーポリシーに書いてある内容をきちんと理解した上でブログやWebサイトの運用を行っていくことが大切です。

AdSense審査を考えているならプライバシーポリシー設置は必須

Googleアドセンスやアフィリエイト広告を貼ろうとするならプライバシーポリシーは必須です。

プライバシーポリシーページを作成しなくてもAdSense審査に合格したとか必須ではないなどの記事も見かけます。しかしここはきちんと設置しておくことを強くお勧めします。

個人情報の保護は他人だけの問題ではなく自分の問題でもあるからです。AdSenseのヘルプページでプライバシーポリシーは必須コンテンツと明記されています。以下のページをご参照ください。

support.google.com

プライバシーポリシーのコピペは危険

はるなぴはプライバシーポリシーのコピペは危険だと考えています。その理由は2つあります。

1つ目は、プライバシーポリシーの内容をきちんと理解せず、機械的に文章をコピーして掲載してしまうことの危険性です。

2つ目は丸コピーがコピーコンテンツと認識されてしまうことの危険です。それぞれ説明していきます。

プライバシーポリシーの内容をきちんと理解しよう

どうしてプライバシーポリシーを丸コピーするのでしょうか?手間がかかるからでしょうか?

でもね、内容が難しそうだからとりあえずコピーしておこうという動機もあるのではないでしょうか?

雛形やコピー可としているものを見ると何だか訳の分からない難しそうな単語を並べているものも見かけられます。本当に意味が分かって書いているのならいいですが、そうではない場合はプライバシーポリシーで何を言いたいのか分からないままになってしまいます。

これが丸ごとコピーすることの危険性です。きちんと意味を理解して書くようにしましょう。

コピーコンテンツの危険性

もうひとつは検索エンジンからコピーコンテンツとみなされることの危険性です。

コピペでプライバシーポリシーの雛形を丸ごとコピーすると文言が完全に一致してしまいます。コピペ可だからといって大勢の人がどんどんコピーしまくると、まったく同じページが大量に存在することになります。

コピーコンテンツと認識されると検索エンジンからペナルティをくらい、検索結果で上位表示をすることが難しくなります。

プライバシーポリシーページは同一のものがたくさんあるのだと検索エンジン側で認識してくれれば良いです。ひな型やテンプレートが用意されているので全く同じコンテンツが大量に存在するものだと。しかし現状ではGoogleなどの検索エンジンアルゴリズムがどのようになっているのか伺い知ることはできません。ペナルティをもらうリスクもあります。

コピペOKと謡っているサイトでも実際のプライバシーポリシーページはコピーコンテンツとみなされないよう画像にしているところもあるぐらいです。一字一句違わないページが何百何千とあればGoogleなどの検索エンジンから重複コンテンツとみなされる恐れは十分あると思います。

中身を理解して書けば100%同じ内容にはならない

プライバシーポリシーに書くべき中身をきちんと理解して自分の言葉で書けば文言が100%同じになることはない筈です。中身の理解が大切です。

プライバシーポリシーに書くべき内容を押さえながら書き方について順を追って説明していきます。

プライバシーポリシーの書き方

個人ブログを想定してプライバシーポリシーの書き方について説明します。企業サイトのプライバシーポリシーの書き方は専門家の方にご相談されることをお勧めします。

個人ブログを運営するために必ず書く必要のある項目を列挙してみました。

  1. 個人情報保護
  2. アクセス解析ツールを使用していることについて
  3. 広告を掲載していることについて(Google AdSenseやアフィリエイトなど)

最低限これらの項目がきちんと書かれていることが必要です。

ひとつづつ見ていきましょう。

個人情報保護の書き方

個人情報を集める目的でブログ運営しているわけじゃないよ、という声が聞こえてきそうですが…

お問い合わせフォームを設置した後に問い合わせがくれば自動的にメルアドなどの情報を手に入れることになります。

お問い合わせフォームを設置していなくても運営者情報で連絡先として管理人のメルアドを掲載していればメールがやっていきます。そこでもハンドルネームやニックネーム、氏名(本名)を取得する可能性があります。

そこで、きちんと個人情報を大切に取り扱う、つまり基本的には勝手に第三者の手に渡したりしないということを書いておきましょう。

お問い合わせフォームの作り方についてはこちらの記事をご参照ください。

www.halu7.com

はるなぴログのお問い合わせフォームには時々問い合わせがきます。そうするとハンドル名と電子メールアドレスを取得することになります。さらに最近は企業の方から寄稿依頼や記事作成依頼もきています。こちらの場合は本名と企業の電子メールアドレスが入手できることになります。

こうした情報を本人の同意や許可を得ずに勝手に第三者に開示しないこと。これをきちんと示した上で実際にも慎重に個人情報を管理することが大切です。

信頼を築くのには長い時間がかかりますが壊れるのは一瞬です。

アクセス解析ツールについての書き方

Googleアナリティクスのようなアクセス解析ツールを導入している場合は(普通導入していると思いますが)書いておくことが必須です。

何を書くかというとCookie(クッキー)を利用してトラフィックデータの収集を行っていることです。ブラウザにCookieが保存されることも書きます。また、Cookieの利用は直接個人を特定できるようなものではないことを示しておきます。

更に、Cookieを利用してトラフィックを追跡されたくない人はブラウザ設定によってクッキーを利用できなくすることが可能であることを書きます。

つまり情報をトラッキングされたくない人にはそれを止める選択権があることをきちんと明示するということです。

広告について(Google AdSenseやアフィリエイトなど)の書き方

Google AdSenseやアフィリエイト広告を利用する場合には必須事項となります。

広告配信についてもアクセス解析と同様にクッキーを利用してトラフィックデータを集めます。

ですのでその旨をきちんと記載しておきます。同様にクッキーを無効化できる手段があることをきちんと書きます。

要は追跡されたくない利用者のためにCookieを無効化する方法を周知しておくということです。

GoogleアドセンスではCookieを利用してその人の趣向にあった広告を配信します。これをパーソナライズド広告と言います。このCookieを無効にするためGoogleアカウントの広告設定ページで設定ができることをきちんと書いておきます。

Amazonアソシエイトプログラムなどについても同様です。

プライバシーポリシー以外に書いておく必要のある内容

プライバシーポリシー以外にも書いておく必要のある項目について説明します。

項目を列挙してみました。

  1. 免責事項
  2. 著作権
  3. 運営者情報

それぞれについて書き方を説明します。

免責事項の書き方

簡単に言えば、サイトを利用したことで何か損害を被っても一切責任を取りませんよということです。

投資系のブログを書いている場合には「投資判断は自己責任です。当サイトの情報により投資を行い損失を被ったりトラブルに巻き込まれたりしても一切責任を負いません。」ぐらいのことを書いておくと良いでしょう。

さらに書くならば、サイト内の情報の正確性は必ずしも保証されないこと、予告なく記事を変更あるいは削除する可能性のあること、リンク先の外部情報についても一切の責任を負わないこと、などを書いておくと安心です。

とは言え、免責事項を書いておけば法的に何も追及されることがない、ということにはなりません。

ブログ運営においてはあくまで常識の範囲内、法律の許す範囲内で物書きをすることをお勧めします。

著作権についての書き方

自分のブログが丸パクリされないよう警告をしておきます。

法的に適正な引用以外の無断転載、丸コピーは認めないということです。

プロの方の写真サイトなどでは事前承認なく勝手に写真を利用した場合の請求額をきちんと書いてある方もいらっしゃいます。(少額でも請求すればほとんどの場合は振り込みされるらしいです)

もちろん自分の権利主張だけでなく、他人の著作権を侵害しないように気をつけることも大切です。Google AdSenseやアフィリエイトをしようと思っている方は芸能人の写真などを勝手に使っていないかなど気をつける必要があるでしょう。

更に、著作権だけではなく、医療や薬の効能に関わる内容や不当な景品表示など気をつけるべきことはたくさんあります。

Pixabayなどのフリー画像素材を使うときの注意点については当サイトでも書いてありますのでこちらの記事をご参照ください。

www.halu7.com

運営者情報の書き方

運営者情報は別ページにしても良いのですが、プライバシーポリシーのページの先頭に一緒に書いておくのがいいと思います。

必要な情報は以下の2点です。

  • 運営者名
  • メールアドレス

メールアドレスは、そのまま書き込むとbotに検知されてスパムメールが大量にやってきますので@を全角にするなど工夫しておきます。

送信する際にはメールアドレスが正しくなるよう書き換えることを注意書きとして書いておきましょう。

運営者名は本名でなくとも普通は大丈夫です。個人事業主のかたは名前出し、顔出し(顔写真)するという手はあります。しかしそれで信頼感が高まるかというとどうでしょう。本名かどうかなんて誰にも分りませんし写真も同じです。結局はサイトやブログの記事次第という気もします。

なお個人ブログでは運営者情報の書き方に多少気を遣う必要があります。住所や電話番号などの詳細な個人情報は出さないようにすることがお勧めです。ブログが炎上してストーカーに家まで押しかけられても困りますから。

はてなブログではaboutページにも連絡先(メールアドレス)を含めた運営者情報を書いておくことがお勧めです。

はてなブログでのプライバシーポリシーの設置方法

はてなブログにプライバシーポリシーを設置する方法について説明しておきます。

はてなブログでは固定ページを使ってプライバシーポリシーを作成するのがお勧めです。

はてなブログでの固定ページ作成方法

はてなブログで固定ページを作成する方法については、はてなブログヘルプの記事が参考になります。

こちらをご参照ください。

help.hatenablog.com

以下の手順で固定ページを作成しプライバシーポリシーの記事とします。

まずダッシュボードのサイドバーから固定ページを選びます。

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URLと書かれているところに例えばprivacypolicyと書いて「ページを作る」ボタンを押します。

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これで通常の記事の作成・編集画面になりますので、ここでプライバシーポリシーの記事を書き公開します。

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サイドバーにリンクを張るには以下の手順を踏みます。

ダッシュボードから「デザイン」を選択します。

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スパナマークを選んで「サイドバー」の項目をクリックします。

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リンクモジュールの「編集」を選びます。リンクモジュールが無い場合は「モジュールの追加」をクリックして追加します。

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リンクタイトルに「プライバシーポリシー」と書きURLを入力して「適用」ボタンを押します。

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最後に「変更を保存する」をクリックするのを忘れずに!

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お疲れさまでした。

まとめ

プライバシーポリシーは雛形やテンプレートをコピペしたりせず、内容をきちんと理解した上で自分の言葉で書きましょう。

はてなブログでは固定ページを使ってプライバシーポリシーをサイドバーに設置することが簡単にできます。Googleアドセンスの審査前には必ず設置しておきましょう。