はるなぴログ

ブログ・WEBサイト作成技術研究

ブログ100記事毎日書けを初心者にお勧めしない理由

ブログの収益化のため100記事目指して毎日書くことを考えている初心者ブロガーさんへの【緊急提言】です。

お勧めしない理由を具体的な根拠と失敗談を交えて説明します。成功者の体験談だけに情報依存しないで、じっくりと考えてみてください。

最後に初心者さんへのアドバイスもつけました。

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「まずはブログを100記事毎日書け」を目指した初心者の末路

いきなり刺激的な見出しにしました。成功しているブロガーさんもいることはもちろん承知の上です。

ブログ100記事を目指したけれど途中で挫折した。これが初心者さんに一番多いパターンだろうと考えています。

次がとりあえず毎日100記事になるまで書いたけど思ったほどの収入に繋がらなかったというケースです。そして収益化だけがブログを書く目的だった場合、こちらのケースもいずれ挫折という流れになります。

「ブログを挫折」というのは、途中で更新することをストップしてしまい放置状態になっていたり、閉鎖した場合を指しています。

はるなぴはたくさんのブログを読み続けてきたので、挫折したブログが非常に多いことを知っています。

はるなぴは親しくなったはてなブログ仲間の記事の更新チェックに、はてなアンテナを使っています。(詳しいことは以下の記事をご参照ください)

www.halu7.com

はてなアンテナに登録しているのは更新頻度がけっこう高い成功しているブロガーさんが多いのですが、中にはブログを始めて間もなく更新がストップしている方もいます。はるなぴは時々そうしたサイトをはてなアンテナから削除しています。残念なことです。

裏を返せば、それだけサイトを更新し続けていくことは難しいということです。3か月以上ブログを続けていられる人の割合は少なく、更に1年以上続けられる人は非常に少ないのです。

「誰にでもブログで収益化できる」のは何故か?

それなのに「誰にでもブログで収益化はできる」と煽られるのは何故でしょうか?

そしてそのためには、「まずは何をおいても100記事毎日書け」と言われる。ホントでしょうか?

アフィリエイトの狙い

残念ながら「誰にでもブログで収益化は可能」という裏には狙いがあると、はるなぴは思っています。

その狙いはアフィリエイト広告を踏ませることです。誰にでもブログで収益化ができるなら、やってみようと考える人は出てきます。

またその手段が「100記事毎日書き続けること」だけだとすれば、大変そうだけど不可能ではない、と考える初心者さんは出てきます。

そういう初心者にASP(アフィリエイト・サービスプロバイダー)やレンタルサーバーやワードプレステーマの広告を踏ませて自分のブログの収益化を図る。これが狙いです。

そのためには少し大変だけど(逆に言えばコツがあるのでそれは伝授するから)やり方さえ覚えれば誰にでもできる。だから皆さん頑張ってやりましょう、というストーリーなのです。

はるなぴは、このストーリーと現実との間には非常に大きなギャップがあると感じています。

毎日100記事を書くということはどういうことか

そもそもブログで100記事分を毎日書き続けるということはどういうことをしようとしているのでしょうか。

そこをよく考えずに踏み出してしまうところに初心者が挫折してしまう理由があると思います。考えてみましょう。

収益化するために必要なブログ100記事分の文字数

まずは必要な文字数について考えます。

これは作業量を見積もるためではありません。ブログでどのような読み物を作るのか、全体像を把握するためです。

100記事分のブログができあがると何を作ったことになるのか?ここを考えることが大切です。

1記事分の平均文字数

ブログで収入を得ることを目的にするならば、ある程度の文字数は必要です。

よほど他人が興味を持って読みたいと思えるオリジナルな内容でなければ数百字の記事で検索エンジン上位表示を取ることは困難です。あくまで平均ですが1記事当たり2000字程度は必要だと思います。

ちなみに前回書いた記事は6000字を超えています。今回の記事もまだ執筆中ですが2000字は優に超えるでしょう。ある程度の内容を説得力をもって読者に伝えるにはそれなりの字数はどうしても必要になります。

100記事分の読書量

1記事あたりの字数が2000字であれば、10記事では2万字、100記事分では20万字ということになりますね。

20万字というのがどのような読書量なのか考えてみたことはあるでしょうか?

こちらのサイトでは1冊の本を書くのにどれくらいの文字数が必要かを分かりやすく解説してくれています。

masterpublish.com

紹介した記事によれば、「一般的には1冊あたり10万字程度」とのことです。これは何か「自分の書きたいこと」を収めるのに必要な字数です。つまりある程度まとまった内容を1冊の本にして伝えるのが10万字です。

そうするとブログ100記事分の20万字というのは本2冊分の内容ということになります。もちろん中身が伴う20万字、2冊分でなくてはなりません。

それをブログ初心者に「毎日、全部で約3か月で執筆しろ」と言うのですか?

「それはさすがに無理があるんじゃないですか?」というのが、はるなぴの感想であり、緊急提言をしたくなった理由でもあります。簡単に言えば要求していることが無茶なんです。

これができたという人は立派です。しかしそういう人は最初からそれだけの文才や筆力を持っていたか、努力して途中で獲得したということです。読者にとって意味のある内容を初心者が本2冊分、3か月で書きあげるということは並大抵のことではありません!

初心者絶滅計画?

こんなにも大変なことなのに初心者に「毎日100記事書け」と煽るのは何故なのでしょうか?その大変さが分かっていないのなら仕方ありません。

うがった見方になるかもしれませんが、「無理を承知で言っているのかな?」と思います。

結局のところ、ほとんどの人は検索エンジンで上位表示できる確率の高い100記事を毎日書くなんてことはできません。途中で脱落します。

そうすると収益化を目指している人にとっては結果的にライバルが減ることになります。それを狙っているのなら初心者絶滅計画とでも呼びたいところです。

それでもできる人はできる

毎日100記事書けと言われた初心者でも中には実現する人も出てきます。成功者です。

それはそうです。たくさんの人がいれば中には努力や才能で成功を実現する人も出てきます。そしてネットで成功事例として注目されるようになるわけです。

その一方で同じように始めた初心者の屍が累々ということはあまり語られません。ここに情報量のアンバランスが生まれます。そして一部のアフィリエイターやコンサルタントは「誰でも稼げる」と煽るわけですね。

成果を出せるようになった人は当然モチベーションも高く、内容を伴う100記事を書く努力も惜しみません。なので当然ですが成功確率は高くなります。そこでこういう人たちを獲得すればコンサル成功の確率は上がります。

ですからコンサルの成果をあげるには厳しい条件を課せば良いのです。うちでは楽しては稼げませんよ、しっかり努力する人にだけ教えます、というのはそういう意味です。

中学受験と同じからくりに気づく

これは中学受験などの塾でも見られるシステムです。

同じように教えても誰でも成果が出る訳ではありません。ならば、やる気のあるこどもを囲い込むのが手になります。そうすれば難関校への進学率を上げることができるからです。更に親の満足度も高くなるという結果を得られます。

中には「勉強は全く教えません」などという塾もあります。自分で考える力をつけるというのが表向きの理由です。そして難易度の高い教材を大量に与えていきます。当然ついていけない生徒は途中で脱落します。その結果、モチベーションも高く努力を惜しまず家庭環境にも恵まれた生徒だけが残っていきます。これが難関校突破率を高めるからくりです。

しかし落ち着いて良く考えてみると、なんのことはない訳です。元々素質のある生徒をフィルタして発破をかけているだけなのです。

このように考えると受験というシステム自体がフィルタだというようにも見えてきます。難関中学合格を勝ち取るだけの努力を惜しまず頭も切れる生徒だけを集めて集中的にトレーニングを積ませれば、当然ですが難関大学への合格率は上がるわけです。

こんなことをして面白いのでしょうか。

そういう問題意識を持っている方はいわゆる御三家中学の教員の中にもいらっしゃるようで、家庭環境に恵まれない中学生へのボランティア活動を行っている教師がいると聞いたことがあります。そのような生徒は学習への取り組み方が分からないという以前に、学習に対するモチベーションが上がらずやる気も起きないという状態なのです。

さて、話が多少それましたが、ブログで儲けるというストーリーもこれに似たところがあります。「誰にでもできる」と言われていますが実際には誰にでもできることではないのです。

それでは実際に、はるなぴがどのように失敗したのか実例を見てみましょう(恥!)

アメブロでの失敗談

はるなぴのアメブロでの失敗談を聞いてください、いや読んでください。恥を忍んで黒歴史を語ります。

はるなぴは、はてなブログ開設の前にアメブロ(アメーバブログ)をやっていたのでした。

その目的は収益化ではありません。アクセスアップです。ですがアクセスが上がれば収益化もできる可能性はでてきます。ですからまあ似たようなものです。

本当に、はるなぴがしたかったのは(大勢の)仲間づくりです。ですが明らかに方法を間違えました。そもそもブログのテーマが技術寄り過ぎてアメブロではダメダメでした。方向性がマッチしていませんでしたし、その方面の才がなく努力も足りませんでした。

アメブロで書いた記事

アメブロでどのような記事を書いたのか。

思い起こすだけで恥ずかしいです。いわゆる「アメブロ文体」で書いていました。

一行一行に改行を入れていくような、つぶやいていくような文体です。アメブロの読者層には長文を読んでくれるような人は少ないです。なので文字数も少なめ。話題もその時々で話題になっているようなものを織り込んだりしていました。

結果は…

元々ぼっちで仲間づくりの下手くそな私が大勢のブログ仲間が作れる訳ありませんでした。完全に失敗してしまいました。

日本最大のブログシステムであり読者数も日本一のアメーバブログ。ぐるっぽでは大勢のブロガーで賑わっていると思っていましたが完全に誤算でした。ぐるっぽには大勢の人が登録していましたが、賑わいはありませんでした。実際にブログで絡んでお互いに行き来するようになったのは僅かな人数でした。

かろうじて読者数(フォロワー数)だけは伸ばすことができました。これは前回記事にした再現性のある方法でアプローチしていたからだと思います。

アメブロ記事のアクセス数

ではアクセス数はどうだったか。

これは最初は悲惨でした。いや、ランキングにも何度も入ってスゴイじゃないですか、と思われるかもしれませんが、アメブロではネット・技術ジャンルのランキングTOP10入りとアクセス数はほとんど関係ありません。少なくとも当時はそうでした。

アメブロ文体で数百字書いた(呟いた)だけのゴミ記事ばかりですから検索エンジンで上位表示されることなんてまったく無いわけです。読みやすさ重視、仲間づくり重視で書いた記事でしたが、途中でこれはダメ!と思い直し中身のある長文記事も入れるようになりました。

その結果は徐々に出てきました。ほぼ放置状態にありますが今でも毎日100PVを切ったことはありません。流入経路はほぼ100%検索エンジン経由です。お陰様でいつの間にかアフィリエイトの収益も発生していました。

でも180記事以上を延々書いてこれでは本当にトホホです。はてなブログProで運用している今とは雲泥の差です。要は内容の無い100記事をいくら急いで書きあげてもアクセス数も伸びず、はるなぴの場合はやり方のマズさもあって仲間づくりにも失敗したというわけです。

100記事は急いで書きあげたけど思ったほど収益化できないとお嘆きの方はこういうパターンではないかと思います。

低品質記事は結局削除が必要

内容の無い数百文字の記事を書くと、これはもう低品質記事ということになります。

検索エンジンからはほとんど評価されず、上位表示されることも困難です。ですので検索エンジン経由のアクセスを見込むことはほぼ不可能です。

このような低品質記事をいくら100記事書き連ねてもアクセスを増やしたり収益化を行ったりすることはできません。

低品質コンテンツとは

低品質コンテンツとは、有益な情報を伴わないコンテンツを指します。文字数とは本来関係はありません。

文字数が少なくともオリジナルで読者にとって有益な情報なら低品質コンテンツとはなりません。

しかし何か物事を徹底的に説明しつくそう、書いている人の意を細かく噛み砕いて具体例を添えて分かりやすく記事にしようと思ったら自然と文字数は増えてしまいます。

AdSense審査合格への障害になる

AdSense審査に合格するためにはこうした低品質コンテンツを削除する必要に迫られることがあります。はるなぴもこのブログで合格するためにいくつかの記事を削除しました。

100記事毎日のペースで大量の低品質記事を書いてしまうとAdSense審査に合格するのが極めて困難になると予想できます。

書いている記事の中に低品質なものが紛れ込まないよう注意して書いていくことが必要です。ブログで収益化を目指す場合には。

ブログのコンテンツを考える

さて、そういう訳で結論に近づいていきますが、必要なのは「急いで100記事を書きあげること」ではありません。

そうではなく、読者に有益な1記事をしっかりと書く。これが重要です。そのためには何を書くか、ブログのコンテンツ重視で考える必要があります。

そうしたコンテンツを100記事、本2冊分書けるか?これがまず問題です。

それだけの自信がありますか?(はるなぴ自身は…?!)

何か有益なことをあるテーマに沿って本2冊分ぐらい苦労なく語れるという方。これはもう全く心配ないわけです。特別な技能を持っていらっしゃる方、特別な体験をされた方など。どんどん書いていくだけで自然と内容を伴うコンテンツになっているからです。

普通はそんなことはありません。

それよりもまず2000字書くということがもう難しいという方も多いと思います。小学校の時に400字詰めの原稿用紙を渡され読書感想文に四苦八苦した記憶もあるのではないでしょうか?(余談ですが、あの読書感想文というのは本当に止めた方が良い指導だと思います)

長文を書くためにはそのための方法があります。後ほどご紹介します。

さてコンテンツでした。大して語るべきことを持ち合わせていない一般人がどうしたら本2冊分のことを語れるようになるか…

ここを考えないといけません。

方法はひとつではないと思いますが、はるなぴがお勧めするのは自分の体験談や勉強していることを書くことです。自分が成長していける内容だとなお良いと思います。

例えば、料理、旅行、手芸、習い事などは続けやすいと思います。しかも自分のオリジナルな記事になりやすいのが良いです。

習い事などは、初心者が躓きやすい点などを書いていけば大勢の人のためになる記事ができます。必ずしもその道の大家でなくとも有益な記事が書けます。

ネタ切れが一番怖い

こうして記事を書こうとすると、おそらくブログのネタ切れが一番の問題になってきます。

内容のある記事を生み出し続けるということはそれだけ難しいことです。初心者ブロガーさんが毎日毎日そのような記事をポンポンと簡単に生み出せるとは思えないわけです。

であれば、ある程度ブログで書くためのネタ仕入れを前もってしておく必要があります。100記事書く前に100記事分のタイトルが前もって付けられるようなら大したものだと思います。

はるなぴもブログネタは貯めていますが10記事分ぐらいしかありません。たまたま熱が入った時に「よし書こう!」となって今回のような記事が出来上がることが多いです。

ブログを立ち上げる前にまずどのような記事が書けるのか、タイトルをつけてみるのが良いと思います。

じっくり記事を書こう

有益な記事となるよう、そしてネタ切れしないでブログを続けていけるよう、じっくり、ゆっくりと書いていくことをお勧めします。

じっくり書けば有益な長文記事ができあがります。ゆっくり書いていけばネタ切れになるリスクも低くなります。

逆に慌てて100記事書こうとすれば、中身のない低品質記事になりがちです。そして計画も無く毎日記事をアップしていけば、あっという間にネタ切れになってしまう可能性が高まります。

テキストエディタ秀丸とアウトライン機能で長文を書く

長文を書き慣れていない方のためのアドバイスです。

400字以上の文章を書いたことがあまり無い方はアウトラインエディタで大枠の設計をすることをお勧めします。

秀丸にはアウトライン機能がついており日本語記述も軽快にできますのでお勧めです。

まず見出しをいくつか作り、どのような内容を書くのかおおまかに決めます。さらにその見出しの中に小見出しを作って言いたいことを分割しておきます。

このようにして大枠を決めてしまえば後はその内容に従って段落を書き連ねていけば良いのです。構造をしっかり設計するとSEO的にも優れたものになります。

この記事などはどちらかというと思いついたままに(自分の中の熱に従って)うわーっと書いた感じで、ご参考にしていただくにはお恥ずかしい感じです。設計なんてものもほぼ考えていません。その方が結果として勢いのある文章になっている場合も多いのですが、きちんと文書設計をすれば本当はなお良い記事になると思っています。

とにかく長文を書くには分割です。アウトライン機能を使って言いたいことをグループ化し、少しづつ丁寧に書いていけば無理なく長文が書けます。

はてなブログPro2年契約のススメ

ブログで挫折しないためにはどうしたら良いか?

はるなぴは、はてなの回し者ではありませんが、はてなブログProの2年契約をしてしまうことをお勧めします。

何故か?

2年分のお金を払ってしまえば止めるのはもったいないという心理がはたらくからです。抑止力になります。

さらに独自ドメインも取得することをお勧めします。自分の土地を持ったという感じになり、これも抑止になるからです。それに、はてなブログProのコストに比べれば独自ドメイン取得の費用は大したことありません。将来収益化する時にもドメイン変更の苦労がありません。

無料ブログで始めると、いつ止めても同じですから脱落しやすくなります。

費用は月々雑誌1冊分ぐらいになります。しかし雑誌1冊分のアウトプットをしようと思ったら自分も相当インプットしなくてはなりません。なので中身のあるものをアウトプットしようとすると自動的に自分自身が勉強することになります。

ですので雑誌1冊分を読むよりもブログを書くことは実はずっと自分のためになると、はるなぴは思っています。

初心者ブロガーさんへのアドバイス

「100記事、毎日」にこだわらず無理のない自分のペースでブログを書きましょう。

木を育てるように気長にブログを続けていきましょう。(続けることが大切!)

ブログの収益化を焦り過ぎないようにしましょう。 (木を植えてからそれが何物かになるにはとても時間がかかります。はるなぴは宮沢賢治の作品の中では虔十公園林が好きなのです。お勧めします。)

世の中の人のためになる役に立つ記事を織り交ぜて記事を書きましょう。

テキストエディタのアウトライン機能を使って構造化された長文を書く練習をしましょう。

ネタ切れしないよう前もってブログネタを貯めておきましょう。

はてなブログPro2年契約はお勧めです!